【映画の感想】『バーフバリ 王の凱旋』まさに常識破壊。驚天動地。※ネタバレあり
『バーフバリ 王の凱旋』★★★★★(おもしろすぎ!)
「人類史上最大の映画叙事詩」という言葉に相応しい映画だった。
※※※※※※※以下、ネタバレあり※※※※※※※
目次
あらすじ・解説
伝説の戦士バーフバリの壮絶な愛と復讐の物語を描いてインド映画史上歴代最高興収を達成し、日本でもロングランヒットを記録したアクション「バーフバリ 伝説誕生」の完結編となる第2作。蛮族カーラケーヤとの戦争に勝利してマヒシュマティ王国の王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、クンタラ王国の王女デーバセーナと恋に落ちる。しかし王位継承争いに敗れた従兄弟バラーラデーバは邪悪な策略で彼の王座を奪い、バーフバリだけでなく生まれたばかりの息子の命まで奪おうとする。25年後、自らが伝説の王バーフバリの息子であることを知った若者シブドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして暴君バラーラデーバに戦いを挑む。監督・脚本のS・S・ラージャマウリや主演のプラバースをはじめ、前作のスタッフやキャストが再結集。
見たきっかけ
最近、twitteでこの『バーフバリ』をおススメするツイートをいくつか見たのだけど、そのなかでもインドで今作の予告編を流した時の動画がすさまじく、これは見に行かねば!!となった。それが以下の動画。
Bahubali 2 trailer in kurnool Prabhas fans
予告編だよ?本編じゃないよ?
タイトルからすると主演のバーフバリ/シブドゥを演じるプラバースのファンの集まりなのかなと思うけど、それにしてもこの盛り上がりはやばい。
この動画を見たら、見に行きたくなるだろう。紙吹雪舞ってるし、G1か。
ところで、ライムスター宇多丸さんも同じ動画を見たらしい。
ところで、書き起こされた宇多丸さんの映画評がとにかくすべてを代弁してくれてるのではないかというほどまとまってる。さすがムービーウォッチメン。
この、「ストーリー、感情と、その空間の舞台立てと、アクションが一致する」ってこれ、「映画的面白さ」のキモですよね。
ちょうど宇多丸さんが語ってるのは、デーヴァセーナとバーフバリがすごく息ぴったりでリズム感よく敵を倒してくシーンなんだけど、なるほどこういう風に見るのかととても勉強になる。めもめも。
とくに、ここは伏線が効いてて格好いい。
バーフバリの「指は四本ですよお嬢さん」的なセリフ、痺れた。
『バーフバリ』の演出はほんとうに決めるところをきちんと決めて外さない感じがすごく良い。
『バーフバリ 王の凱旋』で好きなシーンランキング
好きなシーンは、
第一位:バラーラデーヴァのカリギュラっぽいマシーンにシブドゥが突っ込むシーン
かっこよすぎる構図。すごい。絵画か。しかもスローで見せてくれる。かっこよすぎる。
第二位:バラーラデーヴァにとどめを打つシブドゥの背後で形を変える雲
あれはシヴァ神だったのだろうか、バーフバリだったのだろうか。かっこよくてすごく好きだ。ディズニー映画の『ヘラクレス』にもありそうなシーンだけど、実写でCGであんなに格好いいとは思わなかった。
第三位:カッタッパがバーフバリを後ろから刺す、影絵のようなシーン
めちゃくちゃ印象的。しかも背景は燃え盛る炎。他のシーンに比べたら抑え目の演出なのかもしれないけど、記憶に残るシーンだと思う。
第四位:デーヴァセーナのセクハラ対応とその間違いをよりクレイジーな方法で正すバーフバリ
鉄拳制裁夫婦の誕生だった。デーヴァセーナは確か相手の男の太刀を抜いたんだと思うけど、速すぎてそれにもびっくり。思わず映画館で「えっっ」って声が漏れた。
第五位:シブドゥが城門を越えてくシーン。
まさかの作戦もう見てもらうほかない。カッタッパのいう「知恵」、斜め上を行ってた。ところでカッタッパという名前、ドラゴンボールに出てきそう。バーダック的な。
見逃した名作の名シーンを体験させてくれる映画
とにかく今作を劇場で見てよかったと思うのは、色んな映画の引用がすごいクオリティとスケールで展開されること。そのおかげで劇場で見られなかった名シーンを体験させてくれたような感覚になった。
あとは、色んなところで指摘されてる引用元の映画ももっとちゃんと見たいなと思った。『ベン・ハー』『カリギュラ』『エクソダス:王と神』らへんはちゃんと見てないので、これを機に見たい。
(個人的には矢が降って来るシーンではチャン・イーモウ『HERO』を思い出した。あとは『トロイ』のアキレス(ブラピ)の強さとか。)
とにかく素晴らしい映画体験で、映画って面白いなあいいなあと思わせてくれる作品だった。